レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコが、今週行われた今季最初のテストだけでシーズンのゆくえを占うのは早すぎると示唆した。
シャシーやタイヤのレギュレーションが大きく変わったこともあり、2017年シーズンにはレッドブルやフェラーリにもメルセデスAMGに追いつき追い越すチャンスもあるのではないかと考えられている。
■今はまだ控えめな走行しかしていない
だが、マルコはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、今年もメルセデスAMGの強さが光っていると次のように語った。
「彼ら(メルセデスAMG)のエンジンのドライバビリティーやパッケージングは素晴らしいね」
だが、F1関係者の中には、レッドブルがまだ本当の手の内を見せていないだけだと考えている者も少なくない。
マルコもそれを認め、次のように続けた。
「我々はまだ控えめに走らせているんだ。我々がフルパワーで走ったらどうなるか、様子を見ることにしよう」
「メルセデスAMGも同じことをやっているんだという声も聞こえてくるがね」
■フェラーリの速さが本物かどうかはまだ分からない
2月27日(月)から4日間にわたってバルセロナで行われた最初のシーズン前テストでは、そのメルセデスAMGと互角に戦えそうなポテンシャルをかいま見せたのはフェラーリだった。
ここまでのところ、フェラーリがメルセデスAMGに匹敵するようなパフォーマンスを示していることについてどう見るかと質問されたマルコは、「それは彼らがどれほどの燃料を使っているかによるね」と答えている。
■来週のテストでは新パーツも登場?
また、うわさによれば、来週7日(火)から同じバルセロナで開催されるシーズン前最後の4日間のテストにはレッドブルが新たな空力パーツを投入するようだと言われている。
だが、そのことを質問されたマルコはいたずらっぽい笑みを浮かべながら次のように語ったという。
「我々のクルマは美しいよ。そして美しいクルマは速いものなんだ。それなのにどうして何かを変える必要があるんだい?」