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【マクラーレン・ホンダ】戦うための予算は十分にある

2017年02月27日(月)19:16 pm

数年にわたってタイトルスポンサーがつかない状態で活動を続けているマクラーレンF1チームだが、2017年にはより多くの予算を持つライバルチームたちについていくのも難しくなるのではないかと見ている者も少なくない。

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とりわけ、今年は大きなレギュレーション変更があったことにより、クルマの開発スピードが特に重要になると考えられるためだ。

■予算の心配はないとマクラーレン

だが、オレンジと黒を基調とした新たなカラーリングに変わったとはいえ、マクラーレン・ホンダMCL32には依然としてタイトルスポンサーのロゴを見ることはできない。近年は成績悪化によりF1から受け取る分配金も減っており、なおかつスポンサーなしで戦い続けるのは、いかに名門マクラーレンとはいえ、非常に厳しいシーズンになりそうだ。

しかし、マクラーレンの新たなボスとなったマネジングディレクターのザック・ブラウンは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に「我々には十分な予算がある」と主張。

さらに、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエも、そうした予算問題への疑念に対して次のように語った。

「マクラーレンが多くの成功企業によって成り立っていることを忘れてはならないよ」

「我々にはメルセデスAMGやレッドブルほどの金はない。だが、レースに勝つのに十分なくらいはあるんだ」

■最も印象的なのはメルセデスAMG

さらに、マクラーレンのチーフエンジニアを務めるピーター・プロドロモウも、メルセデスAMGが採用した「Tウイング」のような最新のパーツを開発するための予算は十分にあるのだと示唆し、次のように付け加えた。

「我々も似たような解決策に取り組んでいるところだよ」

だが、プロドロモウは今年もメルセデスAMGが最強だという構図は変わらないだろうと次のように語った。

「ここまでのところ、メルセデスAMGが一番印象的なことをやってきたと僕は思っている。その仕事の細やかさと量はほかよりも飛び抜けているよ」

今季、名門マクラーレンがメルセデスAMGやほかのトップチームたちとの差を縮めるためには、ホンダのパワーユニットに期待するところが大きいのは事実だろう。

■メルセデスAMGに次ぐ位置を目指すホンダ

最強を誇るメルセデスのパワーユニットが2017年シーズンに向けてさらに大きく進歩しているようだと伝えられている中、ホンダF1プロジェクト責任者である長谷川祐介は次のように語っている。

「我々も進歩はしましたが、まだメルセデスのレベルには至っていません。今シーズンをメルセデスAMGの後ろで終えることが我々の計画です」

そのホンダパワーユニットだが、27日(月)からスペインのバルセロナで始まった今季最初の公式シーズン前テストでは、フェルナンド・アロンソが1周走行した時点でオイルシステムに異常が発生しストップしてしまうという幸先の悪いスタートを切ることになってしまっている。

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