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ルノー責任者「今年はまだ1,000馬力には届かない」

2017年02月11日(土)15:48 pm

ルノーF1チームのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールが、現在のF1パワーユニットの出力はまだ1,000馬力には届かないと語った。

■1,000馬力到達にはまだ時間が必要

うわさでは、メルセデスのユニットはついに1,000馬力の壁を越えたようだとも言われている。だが、アビテブールはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して次のように語った。

「パワーユニットの最大パフォーマンスは900馬力から950馬力の間になると考えている」

「1,000馬力を期待しているチームは、少しばかり楽観的過ぎるかもしれない。私はメルセデスでさえそこまではいかないと思っているよ。だが、現在のレギュレーションが施行されている間には、間違いなくそれは達成可能だ」

「我々も大きく飛躍するために急進的なコンセプトも用意しているが、今シーズンは無理だ。我々にはもっと時間が必要だよ」

■2018年にはメルセデスを追い抜きたい

だが、ルノー製パワーユニットのユーザーであるレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は今週、F1がヨーロッパへ戻ってくる時点で投入される予定の改良版ルノー製パワーユニットはフェラーリ同等のものになるだろうし、最強メルセデスに対してもほんのわずか劣るだけのものとなるはずだと語ったことが報じられている。

アビテブールは、ライバルメーカーとの力関係について次のように続けた。

「我々は今シーズン序盤にはメルセデスと互角になるとは思っていない。だが、レッドブルがいいシャシーを製造できれば、彼らがメルセデスと十分に戦うことができるところにまできていると信じたいし、きっとそうなるはずだと確信しているよ」

「我々の目標は、2018年にメルセデスのエンジンを追い抜くことだ」

■使用燃料による差は出さない

一方、今年はルノーのワークスチームと、レッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソとは違う燃料パートナーと手を組むことになっている。そのことが、特にレッドブルやトロロッソにとっては不利に働くのではないかと考えている者もいるようだ。

しかし、アビテブールはこれに関して次のように語った。

「(ルノーの)パワーユニットは我々のパートナー、つまりBPとカストロールに合わせて開発されてきている。だが、我々はレッドブルとトロロッソが使うエクソンモービルの燃料やオイルでも機能するようにしていく」

「3チームのエンジンは同じように機能するよ」

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