ルノーF1チームを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、F1は今後金曜フリー走行の実施を廃止すべきだと語ったことが報じられた。
それによりコストを削減しつつ、F1をもっと「ダイナミック」なものにすることも可能だというのがアビテブールの意見だ。
実際のところ、新たにF1のオーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、年間のF1レース数を25戦ほどに増加させ、アメリカ国内でのレースも増やしたいと考えているようだ。
そうなればスケジュール的にはかなり過密なものとなり、F1チームへの負担も大きくなる。レース数を増やすためには金曜フリー走行を廃止し、レースを土日の2日間で行うことでチームの負担を軽減することがひとつの方策となるかもしれない。
だが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、現在のレース様式を変更することに対しては反対のようだ。
「非常に単純な話だ。現在のやり方よりもよいものは何も見いだせていない」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったトッドは、次のように付け加えた。
「もし、そうすることが本当の進歩だと確信できるようなものがあれば、それについて慎重に検討することになるだろう」