かつてマクラーレンやフェラーリで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、セバスチャン・ベッテルが2015年にレッドブルからフェラーリへ移籍したのは失敗だったと語った。
ベルガーは、ドイツ出身のベッテルがフェラーリへ移籍した当時、かつてフェラーリを黄金時代に導いたミハエル・シューマッハがよく引き合いに出されていたことに言及しながら、スイスの『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』に次のように語った。
「だが、ミハエルはベネトンから人材を引き連れてきたんだ」
「セバスチャンもフェラーリに行くときにミハエルがやったようなやり方をすべきだったんだ。レッドブルの主要な人材をたずさえてね」
シューマッハは1996年シーズンにベネトンからフェラーリへと移籍したが、その後チームに働きかけ、翌1997年にはベネトンからロス・ブラウンとロリー・バーンという有力エンジニアを引き抜き、その後のフェラーリ黄金時代の基盤を築いていた。
そのフェラーリに関して、2017年のF1カーはあまり進歩できていないようだとのうわさもささやかれている。そして、フェラーリとの契約が今季で切れるベッテルは、2018年にはメルセデスAMGへ移籍しようとするかもしれないとも言われている。
ベルガーは次のように締めくくっている。
「フェラーリは2017年もそれほど変わるとは思えない。そういう意味では、ベッテルも決断すべきだろうね」