長くF1最高責任者の地位にあったバーニー・エクレストンだが、ついにその時代が終わりを告げることになるかもしれない。
これまで、F1の新オーナーとなることが確定したアメリカのリバティ・メディアは、86歳のエクレストンをF1最高責任者の座から降ろす方針のようだとうわさされていた。
先週、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、リバティ・メディアが旧オーナーであったCVCからF1株式を買収し、新たなF1オーナーとなることを承認したことが明らかとなった。
そしてイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』はその後、エクレストンが現職から解かれることがほぼ確定的になり、「来週前半にも発表が行われるかもしれない」と報じ、次のように付け加えた。
「このスポーツに長くかかわってきたボス(エクレストン)には、『終身会長』というような名誉職の肩書が用意され、実務からは離れることが提案されている」
「だが、リバティ・メディアはF1の商業的運営を全面的かつ劇的に推し進めることでF1が新たな時代を迎えるのだということを示していくつもりだ」
『Sky(スカイ)』によれば、リバティ・メディアがエクレストンの後任としてF1運営を任せようと考えている人材は、2013年までメルセデスAMGのチーム代表を務めていた元ベテランエンジニアのロス・ブラウンと、アメリカのスポーツ専門チャンネルとして知られる『ESPN』でマーケティング担当重役を務めていたショーン・ブラッチスだという。