2017年はウエットコンディションでのレースがよりエキサイティングなものとなるかもしれない。
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F1第20戦ブラジルGPは、雨が降る中、赤旗で2回中断され、セーフティカー先導での周回数も多く、観客からブーイングがわき上がる場面もあった。
元F1ドライバーのマルク・スレールは、雨の中での事故が元でジュール・ビアンキが死亡したケースが影響しているのだろうと『Bild(ビルト)』紙に話している。
「FIAは、事故で再び非難されることを懸念しているんだ」
■アクアプレーニング現象が何度も起きていた
しかし、実際に非常に困難なコンディションだったとカルロス・サインツ(トロロッソ)は『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に語っている。
「レースコントロールの判断は理解できる。アクアプレーニング現象が実際に何度も起きていたんだ」
「家で見ていて“どうしてレースをやらないんだ!”と言うのは簡単だ。でも、本当に大変なんだよ」
「キミ・ライコネン(フェラーリ)は、僕の10メートル手前で、時速300キロでスピンした。想像できないようなクラッシュになっていた可能性もある」
■ダウンフォース向上でウエットでの走行も改善か
非難の矛先はピレリのウエット用タイヤにも向けられている。
しかし、3位フィニッシュしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2017年からはダウンフォースが増加して、ウエットレースの状況も改善するだろうと話す。
「もちろん来年はタイヤも改善すると思う。でも、複数の要素の組み合わせだと思うよ。今は馬力とトルクが増加して、ダウンフォースは減少している」
「来年は解決すると思う。ウエットでのドライビングは大幅に楽になるはずだ。ダウンフォースが大きく増えるからね」