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闘うハミルトン「僕はチャンピオンだ」逆境の中、自らを奮い立たせる

2016年10月03日(月)12:36 pm

F1マレーシアGPで失意のリタイアに終わったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。レース後のメディア会見は中止し、『BBC』のインタビューでもその落胆ぶりがうかがえた。

●ハミルトン、陰謀説を訴えメディア会見中止

そんな中、ハミルトンはメルセデスAMGのプレスリリースを通して、胸の内を語った。その内容からは、この逆境を乗り越えるべく、自らを奮い立たせるかのようなコメントが目立っている。

■ルイス・ハミルトン
決勝/リタイア

フェルスタッペンを引き離そうとしたが・・・

「マックス(フェルスタッペン)が僕のピットウィンドウにいたから、そこから彼を外に出すためにプッシュしたんだ。僕はほとんどそれができていたと思うよ」

「でもその後、ストレートで突然すべてのパワーを失ったんだ。何か吹いた音が聞こえて、ストップするしかなかった。正直なところ、僕の視点からはそれで理解してほしい」

ポジティブに言えない・・・

「一方で、僕らは過去2年間で本当に信じられないほどの成功を収めてきて、そのことにはとても感謝しているよ。みんなとても一所懸命に働いてきているし、今は僕たち全員が痛みを感じている。クルマから降りるとき・・・レースをリードしていたのにクルマが故障する感覚は・・・こういう時にポジティブなことを言うのはかなり難しい」

受け入れがたい

「テレビのインタビューでも言ったけど、メルセデスは43基のエンジンを造っていて、僕が余計に3基持っていたからそれより多くなっているかもしれないけど、全てではないにせよ、ほとんどの問題が僕に起こっている。だから、間違いなく受け入れがたいよ」

でもみんなのおかげでチャンピオンを獲得してきた

「でも、僕はみんなを100%信頼している。今年で彼らと一緒に過ごすのは4年目だし、ガレージにいるみんなや、ファクトリーで支えてくれるメンバーも、僕は100%信頼している。僕はここを愛しているし、彼らなしでは2回のチャンピオンシップを勝てなかった」

僕は試されているんだ、と言い聞かせる

「今は1年を通して確かに苦しんでいるけど、正直これは、人として僕が何者なのか、正面から戦い続けるために、僕の意志、スピリットのテストだと感じている。どうやって落ち込むかではなくて、どうやって再起するかだ」

「それは僕に対してだけではなく、みんなに対しても同じなんだ。僕のメカニックたちの目に涙を見たし、僕たち全員がこの痛みに耐えている。でも、言ったように、どうやって再び団結するかなんだ。僕たちはすでに、僕たちがすでに築いてきたものを念頭に置く必要がある」

「短期的には良くは見えないし、今季中の長期でも良いものではないかもしれないけど、ポジティブなこともたくさんあるよ。まだ5レース残っているし、今週末みたいなパフォーマンスができれば、まだやれることはたくさんある。僕たちは学んでいるんだ」

原因究明と繰り返さないことを祈る

「みんなはエンジンを持ち帰って、何が起こったのか解明するだろう。僕たちにエンジンの問題が起こるたびに、原因は判明し問題は消え去る。それは来年も起こらないようにすることで、より良いポジションにつけるかもしれない。僕にできることは、今週やったことだけだ。正しくこなして、僕は可能な限り集中して、このようなパフォーマンスを発揮して、クルマがまとまることを祈っている」

神のような強大な力が働いている

「僕はまだ自信と希望を持っている。それはパワフルなことだ。まるで神のような強大な力のようなものが少し介入しているように感じている。僕はここにいるという機会にも恵まれてきたと感じている。この偉大なチームで、僕の周りには本当に素晴らしい人たちがいて、多くの勝利や何度も破ってきた記録とともに2回のワールドチャンピオンを勝ってきた。今は最高の気分ではなくても、それら全てに感謝しなければならないんだ」

「もし僕がすべてをやり尽くした後、今年の終わりに何か強大な力が僕をチャンピオンにしたくなかったなら、僕は受け入れなければならない。僕は全てをやり尽くして1年を終える限り、そして僕にできる全てをやり遂げて、僕たちにできることを全てやったなら、それ以上求めるものはないよ」

「僕がワールドチャンピオンだということを忘れないでほしい。僕は大丈夫だよ」

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