今季のF1第13戦ベルギーGP決勝でケビン・マグヌッセン(ルノー)がオー・ルージュと呼ばれる名物コーナーの立ち上がりでコントロールを失い、タイヤバリアに激しく激突するクラッシュを演じたのはまだ記憶に新しいところだ。
■スパでのクラッシュにも耐えたマグヌッセンのパワーユニット
このクラッシュで大きな衝撃を受けたマグヌッセンは病院で診察を受けるとともに、クルマもかなりのダメージを負っていたと伝えられていた。
だが、マグヌッセンの母国であるデンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』紙が伝えたところによれば、クルマが激しく損傷していたにもかかわらず、搭載されていたパワーユニット自体はほぼ無傷だったという。
『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』には、ルノーのチーフテクノロジーオフィサーを務めるボブ・ベルの次のようなコメントが掲載されている。
「恐らくシンガポール(18日決勝)とセパン(マレーシアGP/10月2日決勝)の金曜日にはケビンのモーターユニットを使うことになるだろう。あの事故でも重大なダメージを負っていなかったようだからね」
■パワーユニットが今季のサクセスストーリー
今季からフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノーだが、ここまでのところマグヌッセンが第4戦ロシアGPで7位に入ったのが唯一の入賞という結果となっている。
だが、ベルは、少なくともパワーユニットに関してはうまく改善できていると次のように付け加えた。
「今年の本当のサクセス・ストーリーのひとつは、パワーユニットがかなりの強さを示してきているということだ。パフォーマンスの改善度合いだけでなく、信頼性に関してもね」