ザウバーは、トロロッソでマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めていたセビ・プホラールの獲得を発表した。
プホラールは経験豊富なエンジニアで、フェルスタッペンが5月にレッドブルに昇格した際にトロロッソを去っていた。ザウバーではヘッド・オブ・トラック・エンジニアリングに就任し、F1の夏休み明けからチームの本拠地で仕事を始め、サーキットでの本格的な活動はF1シンガポールGP(9月18日決勝)から開始するという。
長年、中団チームとしてF1に参戦してきたザウバーだが、近年は資金難に苦しんでいた。しかし、新たなオーナーが見つかったことで、チームの再建に取り組み始めたと見られる。
チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは次のように語る。
「われわれはここ数か月、厳しい時期を過ごしてきました。当然ながら新オーナーの最初の目標は、問題を解決して集団全体を安定させること、その次が競争力を土台に平常通りの業務に戻ることです」
■マノーとの最下位争いの行方は
今季のザウバーはここまでノーポイントで、チーム別のコンストラクターズ選手権で最下位だ。コンストラクター10位と最下位では、分配金がおよそ3500万ドル(約35億円)違ってくるとスイスの『Blick(ブリック)』は伝える。
現在コンストラクター10番手に付けているのは、これまで最下位が定位置だったマノーだ。メルセデスAMGの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインが第9戦オーストリアGPで貴重な1ポイントを獲得した。
また、やはりメルセデスAMG育成ドライバーのエステバン・オコンがベルギーGP(28日決勝)からマノーの正ドライバーとなる。
オコンとウェーレインについてドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、メルセデスAMGがマノーを舞台に2019年のワークスチームのシートを賭けた一騎打ちをさせるも同然だと書いている。
■来季に集中するザウバー
しかし、カルテンボーンはこう話している。
「まだいくつか今年やるべきことがあります。現在の位置で終わりたくはありません」
「しかし、われわれがより集中しているのは来年です。その頃にはもっと多くのものをお見せできると大きな自信を抱いています」