経済的苦境に陥っていたザウバーだが、「解決策を見つけた」ことをチーム代表のモニシャ・カルテンボーンが明らかにした。
ザウバーでドライブするマーカス・エリクソンのスウェーデンのスポンサーがチームを買収するといううわさもある。
「うわさについてはコメントしません。しかし、解決策を見つけたことは認められます」とカルテンボーンは『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙に語った。
「発表までどのくらいかかるかは言いませんが、楽観できるだけの理由があるということは言えます」
■「これほど長く持ちこたえられたのは驚き」
2009年にBMWがF1から撤退して以来、チームは「非常に困難」な状況で、翌年に参戦できる確証がないままマシンの設計を進めることも多かったとカルテンボーンは話す。
「また、世界的な経済危機という状況もあります」
「こうした点で、ザウバーがこれほど長く持ちこたえられたのは驚きです。それだけでなく、あらゆるルール変更はコストの増加を意味しますし、われわれも当然ながら常にすべてを間違いなくやってきたわけではありません」
「しかし、今はチームの安定を図り、雇用を守ることが最優先です。その点は成し遂げることができました」
■今後に目を向ける余裕ができたザウバー
こうした状況から、ザウバーは将来に向けた計画も立てられるとカルテンボーンは話している。
「いくつか革新的なものを準備しており、これでその導入が可能になりました。しかし、2017年にも目を向けなければなりません」
ザウバーは2017年もフェラーリエンジンを使用することをカルテンボーンは明らかにし、「ドライバーはしかるべき時に発表」するとしている。
「経済的安定を得た以上、われわれは進歩したいと思っています」
「プレッシャーは乗り越えました。どこまで行けるか見てみましょう」