キミ・ライコネンが2017年もフェラーリに残留することがF1イギリスGP(10日決勝)で発表されると、歓迎のコメントが聞かれた。
チームメートのセバスチャン・ベッテルは、次のように語った。
「正しい決断だったと思う」
「最優先の目標が追いつくことだというのは僕たちみんな分かっている。だから全員が一つになって同じ方向に努力していくことが必要だ。キミとなら政治的なことは一切起きない。僕たちは自分のエゴを脇に押しやっている。それはチームにとっていいことだ」
■早めの契約延長はプレッシャーを取り除くため
チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネの了承を得てライコネンとの契約を延長し、ライコネンからプレッシャーを取り除いたと話している。
「われわれはチームの利益を追求している。チームの利益となるのは、ほかのドライバーに目を向けることではなく、マシン開発に集中することだった」
「われわれには優れたドライバーが2人いるから、その点に問題はない。この決断を取ることで、キミの肩からすべてのプレッシャーを取り除いた」
ライコネン本人は、契約更新によってうわさの的にならずに済むことを歓迎している。
「これで仕事のやり方が変わるわけじゃないけれど、少し楽にはなるね。ようやく契約について同じ質問をされなくなるから」
■「理にかなった答え」とジャッキー・スチュワート
3度のF1王者であるジャッキー・スチュワートも、フェラーリの決断を支持している。フィンランドのテレビ局『MTV』に次のように語った。
「キミはドライビングを分かっているし、ミスも多くない。表彰台に上がる術も勝利をつかむ術も知っている」
「もっと若い誰かを選んでいたら、チームのバランスが悪くなっていただろう。キミはベッテルと非常にうまくやっている。彼らはフェラーリにとっていい組み合わせだから、理にかなった答えだ」
「彼がもう一度チャンピオンになれるかどうかは確信がない。そのタイミングは過ぎていると思う。だが、今も素晴らしい仕事をしているトップドライバーだ」