2006年に2度目のF1タイトルを獲得して以降、10年連続でF1タイトル獲得のチャンスを逃すことが確定的なフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)だが、自分の人生には満足していると主張している。
■今は人生最良の時
かつて、アロンソは3度目のF1タイトル獲得のためにはどんな犠牲もいとわないつもりだと語っていた。だが、フェラーリからマクラーレン・ホンダへ移籍して2年目を迎えた今季も、F1タイトル獲得の望みはないのが事実だ。それでもアロンソは、今週末のF1イギリスGP(10日決勝)へ向かう前に、「僕はすごくハッピーだよ」と語った。
6日(水)にポルトガルのエストリル・サーキットでホンダの新型NSX販売支援のために数ラップを行ったアロンソは、母国スペインのメディアに対し次のように語った。
「もちろんタイトル争いができるほうがうれしいさ。だけど僕はこのプロジェクトのことが分かっているし、みんなが勝利を目指して挑戦しようとしていることも分かっているんだ」
「僕には何も文句など言えないよ。僕は夢見たこともなかったほど多くのものを持っているんだ。アストゥリアス(アロンソの故郷スペインのオビエドがある州)ではサーキットのプロジェクトもあるし、122人の子供たちを集めてサマーキャンプをスタートさせたんだ。僕には健康も家族もある。だから今は人生最良の時を迎えているよ」
■進歩度合いはホンダが最高
だが、そればかりではない。アロンソは、ついにマクラーレン・ホンダが進んでいるトンネルのかなたに出口の明かりを見つけることができたと次のように付け加えた。
「先週末にオーストリアでも言ったけれど、僕たちは1年半前に新しいプロジェクトをスタートさせたばかりのメーカーだけど、パワーに関しては最高の進歩を遂げているよ」