先週末のF1モナコGPで3位表彰台に上ったセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が、これによってまだ自分がトップチームにふさわしいドライバーであるとみんなが思い出してくれることを期待している。
【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
ここ最近の評価では、昨年有名なル・マン24時間レースに初挑戦初優勝という快挙を達成したチームメートのニコ・ヒュルケンベルグのほうがペレスよりも才能があると言われている。だが、ここまでの通算表彰台回数で見れば、ペレスが先週末のモナコで通算6回目の表彰台に上ったのに対し、ヒュルケンベルグはまだ一度も表彰台の経験がない。
■これまでの自分の働きを思い出して欲しいとペレス
昨年のロシアGP以来となる3位表彰台を獲得したモナコGP決勝後に、これで再びトップチームに返り咲くにふさわしいということを示すことができたと思うかと質問されたペレスは次のように答えた。
「今回のことだけではなく、過去数年にわたって自分がやってきたことが評価されることを期待しているよ」
■ザウバー時代には高い評価を得たペレス
2011年に小林可夢偉のチームメートとしてザウバーからF1デビューを飾ったペレスは、2年目の2012年に非力なザウバーで3度表彰台に上ってみせた。その活躍を買われ、翌2013年にはマクラーレンのシートを獲得。しかしこの年のマクラーレンが競争力に欠けたこともあり、トータル73ポイントを獲得したチームメートのジェンソン・バトンがランキング9位だったのに対し、47ポイントのペレスは12位でシーズンを終えていた。
マクラーレンは1年限りでペレスとの契約を解除し、2014年には育成ドライバーであったケビン・マグヌッセン(現ルノー)を昇格させていた。
■誰もがマクラーレン時代のことしか覚えていない
2014年にフォース・インディアへ移籍し、今季で3シーズン目を迎えているペレスは、マクラーレンに1シーズンだけ在籍した2013年に思うような結果が出せなかったことが自分の評価を下げることにつながってしまったようだと次のように続けた。
「マクラーレンでは本当につらい時期を過ごしたけれど、誰もがそのときのことを覚えているようだね。誰もザウバー時代の僕やフォース・インディアでの僕のことを覚えていなんだ」
■今はもっと強くなっている
「僕にできることは自分の仕事をできる限りうまくこなし続け、ドライバーとして成長し続けることだけさ」
「僕はここ数年でかなり成長したと思っている。予選、決勝、決勝でのペース、経験値といったさまざまな面から見ても、これまで以上に競争力のあるドライバーになっているよ」
そう主張したペレスは、次のように締めくくった。
「そうでなければ、僕にできるのは自分の仕事をやり続けることだけだよ」