元F1ドライバーのジョニー・ハーバートが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)についての考えを改めるつもりはないと主張した。
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■場外バトルを展開していたアロンソとハーバート
現在はF1解説者の仕事も行っているハーバートは、自分のコラムに、アロンソは今季のF1開幕戦オーストラリアGPでの大クラッシュによる負傷を理由としてF1から引退すべきだと書いていた。
これに怒ったアロンソは、第2戦が行われたバーレーンでハーバートが行っていたテレビ番組の生放送中に割り込み、「あなたはF1チャンピオンになれなかったから解説者で終わっているんだ」と発言する一幕もあった。
■アロンソの時代は終わった
さすがにそのときは面食らった様子を隠せなかったハーバートだが、今でもアロンソに対する考えを変えるつもりはないと、アロンソの母国スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「アロンソの反応には理解ができると言うべきだろう。だが、私の意見ははっきりしている。それは以前と変わらない」
「私は、フェルナンドはすでにF1での絶頂期を過ぎてしまったと信じている。これからのF1を引っ張っていくのはもはや彼ではない。ジェンソン・バトン(マクラーレン)やキミ・ライコネン(フェラーリ)などと同じようにね」
「(F1の)未来はニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、そしてマックス・フェルスタッペンやカルロス・サインツ(トロロッソ)のものなんだ」
「オーストラリアで起きたアロンソの事故を見て、私は2012年にミハエル・シューマッハがシンガポールで起こした事故を思い出したよ。似たような事故だったし、あれは私の目にはF1をやるための集中力が失われたと映ったんだ」
■アロンソに最適なのはWEC
そう語ったハーバートは、アロンソはル・マン24時間レースで有名なWEC(世界耐久選手権)のようなカテゴリーに新天地を見つけることがいいだろうと思うと次のように付け加えた。
「それは彼に完ぺきに合うと思っているよ。WECは彼にとっていい場所になるだろうし、タイトルを取ることさえ可能だと思うよ。マーク・ウェバーがやってみせたようにね」