フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のバーレーンGP(3日決勝)欠場には、ライバルからも驚きの声が上がっている。
アロンソは、F1開幕戦オーストラリアGPで大クラッシュしたため、バーレーンGPを前にFIA(国際自動車連盟)のメディカルチェックを受けた。その結果、胸部に負ったケガが十分に回復していないとして、走行は認められないという判断が下った。
オーストラリアから帰国後の検査でろっ骨の骨折と気胸が判明していたとアロンソは31日(木)の記者会見で明らかにしている。
アロンソの欠場を聞いて、「“えっ?!”って言ったよ」とチームメートのジェンソン・バトンは話す。
アロンソと同じスペイン人のカルロス・サインツ(トロロッソ)は、こう話した。
「彼が100%の体調でないことは知っていたけれど、レースに出ないとは思っていなかった。みんなが驚いたと思う」
オーストラリアGPでアロンソと接触したエステバン・グティエレス(ハースF1)も驚いている。
「アクシデントのあと彼と一緒にいたけれど、体はすべて無事だいうので喜んでいたんだ」
「そのあと月曜日に100%ではないと聞いた。でも、きっとすぐ回復すると思う」
■急きょF1デビューが決まったバンドーン
アロンソは次の中国GP(17日決勝)での復帰を目指しているが、バーレーンGPは控えドライバーのストフェル・バンドーンが代役を務める。
今年は日本でスーパーフォーミュラに参戦している24歳のバンドーンは、急きょ日本からバーレーンに向かうことになった。
「彼が飛行機の中で少し眠れるといいけど」とバトンは話す。
「でも、彼は経験あるドライバーだからね。ここには何度か来たことがあるし、去年はGP2で優勝している。クルマのこともシミュレーターで知っているし、チームの仕事の仕方も分かっている」
昨年までマクラーレンの控えドライバーだったケビン・マグヌッセン(ルノーF1)も、バンドーンの実力を知っている。
「彼ならすぐにジェンソンのレベルで走れると思う」とマグヌッセン。
「マクラーレンのシミュレーターは素晴らしい。おかげで僕も初戦にうまく臨めたから、彼も問題ないと思うよ」
「きっと準備は万端だろう。ただ、1、2レースやったらまたクルマを降りなければいけないというのはちょっと悔しいだろうね。だから、彼はこのチャンスにできる限りのことをやる必要がある」