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ルノー、今年目立つのは色だけ?勝負は2017年から

2016年03月17日(木)18:26 pm

16日(水)に2016年の正式カラーリングを発表したルノーだが、ケビン・マグヌッセンにとってはF1カーの色よりも今週末のF1開幕戦オーストラリアGP(20日決勝)でどういう戦いができるかということのほうが気にかかっているようだ。

■色より速さが気になるとマグヌッセン

母国デンマークのメディアから、今年2年ぶりにF1グリッドへ戻る喜びは10点満点中の何点くらいかと聞かれたマグヌッセンは「11点!」と答えた。

だが、現時点では、メディアの視線は16日に発表された伝統の黄色が施されたルノーの2016年型車R.S.16のほうにより多く注がれているのは確かだ。つや消しメタリック塗装が施された黄色のマシンは、確かにナイトレースなどでは大いに目立ちそうだ。

マグヌッセンはほほ笑みを浮かべながら、デンマークの『BT』紙にメルボルンで次のように語った。

「僕としては色よりもクルマが速いかどうかのほうが気になるよ」

だが、残念ながら、マグヌッセンや今年F1デビューを飾るチームメートのジョリオン・パーマーにとって、R.S.16の戦闘力はそれほど期待はできないだろう。昨年末にやっと正式にロータス買収を確定したルノーは、それからロータスのクルマをルノーパワーユニット用に修正するのが精一杯だったと考えられている。フルワークス体制でのF1挑戦再開初年度の今年はせいぜいポイント獲得が狙えるかどうかというところだろうと見る者が多い。

■パワーユニットには一定の進歩

ルノーでは、マイナーな改善を加えたパワーユニットを開幕戦が行われるオーストラリアに持ち込んでいる。だが、同じパワーユニットが顧客チームであるレッドブルにも供給されている。

ルノーF1チームのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはそのパワーユニットの進歩を喜んでいたと次のように語った。

「ヘルムートから非常に前向きなフィードバックを受け取ったよ」

実際のところ、ルノーは自分たちがパワーユニットを供給するレッドブルに対しても今年は勝ち目がないと考えている。そして、ルノーではすでに新ルールが導入される2017年にその視線を向けている。

■視線はすでに2017年シーズンへ

ルノーのチーフテクノロジーオフィサーを務めるボブ・ベルは、次のように語った。

「我々には今年は表彰台の中央を狙うことはできない。早い段階から来年のクルマにとりかかることになるだろう」

「現在のクルマもシーズンを通じて開発を続けていく。だが、通常の年と同じほどではないだろうね。2017年には完全に別のクルマになると思うよ」

マグヌッセンも、バルセロナで行われたテストに登場したクルマとメルボルンで走るクルマの違いは色くらいだと次のように付け加えた。

「あれから、あまり多くの手が加えられたりはしていないんだ。ほとんど同じクルマだよ」

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