有名なラリードライバーであるカルロス・サインツが、自分と同じ名前の息子が所属するトロロッソには今季表彰台を狙える力はないと語った。
トロロッソのオーナーは世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルであり、レッドブル・レーシングで活躍できる若手ドライバーを育てるためのジュニアチームという位置付けとなっている。
そのトロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは最近、フェラーリパワーユニットを搭載する2016年シーズンには表彰台も狙えると語っていた。
しかし、21歳の若いサインツは、まだトップチームとは力の差が大きく、「普通の状況であれば表彰台が可能だとは思えない」と主張。
そして、53歳となった父親のサインツも、息子の主張はもっともだと次のように語った。
「それは確かだ。F1では、テストはテストでしかないし、どのチームも本当の武器は最初のレースまで隠しておこうとするものだ」
「少なくともクルマの信頼性が昨年よりも高まったことは間違いない。だが、表彰台も狙えるというのはかなり大げさだと思うね」
そのサインツは、トロロッソで2年目のF1シーズンを迎える息子について次のように続けた。
「彼はかなり成長したよ。さらに集中しているし、自分がどうしたいのかということが分かっている。今年はいいシーズンになると思うよ」
サインツはさらに、今年はF1の勢力図が変わってくれることを期待していると次のように付け加えた。
「期待しているのは、フェラーリがもっと差を縮めることだ。メルセデスAMGだけが勝つレースが続けば、だんだん退屈になってしまうからね」