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トト・ヴォルフ、「アロンソとハミルトンの交換交渉」報道にコメント

2016年03月04日(金)16:14 pm

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、2014年シーズン中にメルセデスAMGとフェラーリの間でアロンソとルイス・ハミルトンを交換することが話し合われていたと語ったことに対し、メルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、実際にはほとんど検討もしていなかったと語った。

■ハミルトンとの交渉が最優先だった

アロンソは最近、母国スペインのラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』に対し、自分とハミルトンを交換しようという話し合いがフェラーリとメルセデスAMGの間で持たれていたと語っていた。

だが、ヴォルフはこの件に関し、『Mirror(ミラー)』紙に次のように述べた。

「メディアで報じられていることには注意深くあるべきだよ」

「そういう話もあるにはあったが、その当時我々はルイスとの交渉を行っていたんだ。私がフェルナンドに言ったのは、ルイスと交渉を行っている間はほかの誰とも話をするつもりはないということだ。そして我々はそれをかたくなに守った」

■2018年にはアロンソのメルセデスAMG加入も?

真相はともあれ、当時アロンソがうわさされていたようにメルセデスAMGへの移籍を希望していたことは事実のようだ。現在、アロンソとマクラーレン・ホンダの契約が2017年までとなっていることは知られているが、ハミルトンのチームメートであるニコ・ロズベルグの現在の契約も2017年までだと考えられている。ということは、2018年にメルセデスAMGでハミルトンとアロンソというドライバーラインアップが誕生する可能性がないわけではない。

今後、ロズベルグとの契約延長交渉に臨むことになるヴォルフは、その件についての質問を受けると「シーズンがどういうふうに展開するか、様子を見たいと思っている」と答えるにとどまった。

■アロンソとハミルトンではうまくやれない?

だが、うわさによれば、なぜフェラーリとメルセデスAMGがハミルトンとアロンソを交換することを話し合っていたのは、ドライバー本人たちもメルセデスAMGも、この2人をチームメートとして組ませることに対しては否定的だったためだと考えられている。

この件に関してイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』から質問を受けたハミルトンは、自分はたとえアロンソがチームメートになっても構わないと次のように答えている。

「僕は誰と争うことになっても構わないよ」

「僕は今ここで手にしているものに満足している。僕たちはすでに同じクルマで一緒にレースをしたこともあるし、そこで結果だって出ている。だから今さら証明すべきことなど何もないしね」

アロンソは2005年と2006年にルノーで2年連続F1チャンピオンとなった後、2007年にマクラーレンへと移籍した。そしてその年にアロンソのチームメートとしてF1デビューを果たしたのがハミルトンだった。しかし、ハミルトンはルーキーながらチャンピオンと互角以上の戦いを展開。F1参戦初年度にタイトルをも獲得しそうな勢いだった。

結局、最終戦で逆転を許し、わずか1ポイント差でキミ・ライコネン(フェラーリ)にタイトルを奪われたものの、ハミルトンはアロンソとは同じポイントながら上位入賞数の差でランキング2位となっている。

アロンソはマクラーレンと複数年契約を結んでいたものの、チーム首脳陣との関係が悪化し、わずか1年でチームを離脱して再びルノーへと戻った経緯がある。

■バルセロナテストでは目立たないハミルトン

一方、今年F1タイトル3連覇を狙うハミルトンだが、バルセロナで行われているF1公式シーズン前テストではあまり目立ったパフォーマンスは示しておらず、ここまでのところはロズベルグのほうがいいタイムを出している。

ライバルたちに対し、わざと手の内を見せないようにしているのではないかと考えている者も多いが、本当はロズベルグと同じペースで走ることに苦戦しているのではないかと見ている者もいる。

そのことについて尋ねられたハミルトンは、次のように答えた。

「別に言うことはないよ。まだテストじゃないか」

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