フェラーリは、19日(金)の現地時間14時(日本時間22時)からホームページを通じて2016年型車の発表を行うと発表した。
フェラーリでは21日(日)にバルセロナで宣伝活動を目的とした新車での初走行を予定しており、その翌日22日(月)には、F1公式シーズン前テストが開始されることになっている。
そのフェラーリの2016年型車だが、これまでに伝えられているところによれば、1975年にニキ・ラウダ(現メルセデスAMG非常勤会長)が乗っていた312Tによく似たエンジンカバー部分が白色で彩られるものとなるようだ。
だが、この白色が目立つカラーリングに関しては、あまり歓迎できないという声もある。
1992年にフェラーリドライバーを務めていたイタリア人元F1ドライバーのイヴァン・カペリは、白色が施されたフェラーリは1勝もすることなく終えた1993年シーズンを思い起こさせると『La Repubblica(レプブリカ)』に次のように語った。
「また白色が戻ってくると聞いたとき、最初はちょっと当惑したよ」
「チーム内では、白はフェラーリにいい結果をもたらさないと言われていたときもあったんだ」
現在はモンツァで行われるF1イタリアGPを主催するSIAS(ソシエタ・イニツィアティブ・アウトストラダリ・エ・セルビッチ)の代表を務めるカペリは、白はフェラーリにとっては不吉な色だとの不安を抱いているようだ。
だが、ラウダなどが活躍していた1970年代中盤には、白を施したフェラーリが強さを発揮していたのも事実だ。それを指摘されたカペリは、「それは知っているよ。だけど、その(白は不吉だという)伝説はもっと最近になって生まれたものなんだ」と答え、次のように付け加えた。
「実際のところ、1993年以降は、マラネロ(フェラーリ)は白色を取り去って伝統的なカラーリングを復活させようと決めたんだ。それ以来、毎年少しずつ白色が取り除かれ、それに伴って成績も少しずつよくなっていったんだ」