2014年シーズン終盤にフェラーリ会長の座についたセルジオ・マルキオンネが今一番強く望んでいることは、フェラーリが2007年以来となるドライバーズタイトルと、2008年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得することだ。
2007年にキミ・ライコネンを擁してダブルタイトルを獲得したフェラーリだが、2008年にはコンストラクターズタイトルを取ったものの、その後はタイトルからはずっと見放されている。
マルキオンネは、F1で常勝チームへと復活することが、市販車の販売においても非常に重要な要素になると考えている。
「一般的に考えて、F1での失敗が続いていたことがブランド名に影響を与えていたのは確かだろう」
「私はあるディーラーと話をしたんだが、2015年のように部分的な成功であっても、ブランド名を再び活性化させるのに大きな役割を果たしたという見方で一致したよ」
そう語ったマルキオンネは、次のように付け加えた。
「しかし、10年連続で敗れるようなことになれば悲劇としか言いようがない。まさにギリシャ悲劇級だよ」