ドイツの『Bild Zeitung(ビルト・ツァイトゥング)』紙が、ドイツ人ドライバーのパスカル・ヴェアラインが今年マノーからF1デビューを飾ることになると報じた。
ヴェアラインはメルセデスの秘蔵っ子と称される21歳の若手ドライバーで、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にメルセデスチームの一員として参戦しており、2015年にはDTMの史上最年少チャンピオンにも輝いた。さらに、2014年シーズン途中からメルセデスAMGの控えドライバーも務めており、すでに何度かF1カーでのテスト走行も経験している。
メルセデスAMGとしても早期にヴェアラインをF1デビューさせたいとの希望を持っており、今年からメルセデスエンジンを搭載することになったマノーとの交渉を行っていた。
しかし、少し前までは、マノーでは高額なシート料を要求しており、ライバルであるアレキサンダー・ロッシ、リオ・ハリアント、ウィル・スティーブンスらのほうが潤沢な資金を持ち込んでシートを獲得する可能性が高いだろうと言われていた。
だが、最近、ヴェアラインが最終的にマノーのシートを獲得するのではないかとの情報をイタリアのメディアなどが報じていた。
そして、このほど『Bild Zeitung(ビルト・ツァイトゥング)』が次のように報じた。
「パスカル・ヴェアラインが今年マノーでレースをすることになる。この契約に関しては近いうちに発表されることになっている」
元F1ドライバーであり、現在はドイツのテレビ局でF1解説者を務めるクリスチャン・ダナーは、このニュースをうれしく思うと次のように語った。
「才能という観点から見れば、パスカルはすでにF1にふさわしいことを証明してみせている。今後、彼はすべてのドイツ人ファンに対してそれを示していかなくてはならない」