新生ルノーでチーム代表を務めるフレデリク・ヴァスールが、F1への挑戦について語った。
フランス人のヴァスールはF1での経験こそないが、F1直下のカテゴリーであるGP2で長年ARTを率いてきた。
ヴァスールは『L'Equipe(レキップ)』紙に次のように語っている。
「ルノーとは何年も話し合ってきた」
「われわれ(ART)は多くの成功を成し遂げてきたから、“新たなページをめくる絶好のタイミングだ”と思ったんだ。また、ルノーなら、適切な人材、組織、資金をそろえるだろうと確信していた」
「勝ちたいと口にするだけでは不十分で、会社の後ろ盾が不可欠だ。それがメルセデスAMGに成功をもたらした」
「メーカーがあのようにF1プロジェクトにかかわる姿は長い間見たことがない。従って、私の決断にとっても大きな要素だった」
■チームは「少々込み入った状況」
ルノーがワークスチームとして買収したロータスは、資金難で破たん寸前の状態だった。
「エンストン(本拠地の地名)は少々込み入った状況だった。資金的に苦しい状態が、数か月ではなく、数年間も続いていたのだからね」
「しかし、やる気と期待は、ほかのチームとは比べものにならないほど大きい。成功を収めていた頃からエンストンで働いてきたスタッフが大勢いる」
■2016年の目標は
2016年の目標について、ヴァスールは次のように語った。
「ルノーには明確な野望がある」
「3年目には表彰台に上がり、5年目までにチャンピオンになれる位置に付けることだ」
「2016年の目標は、チームを作り上げることだよ」