セバスチャン・ベッテルが、フェラーリでの2シーズン目に向けて精力的に準備を進めているようだ。
ベッテルが今週火曜日(19日)に、フェラーリが所有するイタリアのフィオラノ・サーキットで2014年型フェラーリF1カーを使って走行を行ったことが報じられていた。
当初この件が報道されたときには、それは宣伝目的の撮影を行うために認められた「フィルミングデー」活動として行われたものだと伝えられていた。だが、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、今回の走行はF1スポーツ規則の10.2項によって認められたテスト走行だったと報じている。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、そのルールの中で2012年、2013年、もしくは2014年の技術レギュレーションに沿って走行させることは認められるとしているためだ。
フランスの『L’Equipe(レキップ)』は、今回のフェラーリのテストは、事前にFIAに許可を取った上で、風洞施設でのテストのために必要な「関連データ」を収集するために行われたものだとしている。
そして、『L’Equipe(レキップ)』はさらに、ベッテルが来週も再びテスト走行を行うことになっていると付け加えている。
2016年の公式F1シーズン前テストは2月下旬に開始されることになるが、今月の25日(月)と26日(火)にはF1公式タイヤサプライヤーであるピレリのウエットタイヤテストにはレッドブルやマクラーレンとともにフェラーリも参加することになっている。
当初、フランスのポール・リカールで行われるそのピレリのテストにフェラーリのレースドライバーは参加しないだろうと見られていた。だが、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』やドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ベッテルとともにチームメートのキミ・ライコネンもそのテストにおいて2015年型車の走行を担当することになると報じている。