フェラーリ育成ドライバーの中でも、F1デビューに最も近い位置にいると目されていたイタリア人ドライバーのラファエレ・マルチェロが突然フェラーリとの関係を絶ったことが明らかとなった。
マルチェロは、2015年シーズンにはGP2シリーズに参戦するかたわら、フェラーリエンジンを搭載するザウバーの控えドライバーも務めていた。だが、今回のフェラーリとの決別により、ザウバーからのF1デビューの夢も絶たれることになりそうだ。
スイス生まれのイタリア人である21歳のマルチェロは、マルシャでF1デビューを飾ったジュール・ビアンキが不幸にして亡くなった後、フェラーリ育成ドライバーの中で次にF1のドアを開くのは彼だろうと言われる存在となっていた。
だが、このほどイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じたところによれば、マルチェロが最近突然フェラーリと決別したことが明らかになったという。
今年もGP2への出走を続けることになるというマルチェロだが、フェラーリとの決別の理由を尋ねられると、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネとの関係悪化がその原因だったと次のように答えた。
「彼(アリバベーネ)とはずっといい関係が持てなかったんだ」
「彼は僕がF1にふさわしいとは見ていなかった。だから終わりを迎えたというわけさ。すべての人をよろこばせることなどできないよ」とマルチェロは付け加えた。