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「年間21レースは無理だ」とメルセデスAMGのボス

2015年12月15日(火)16:49 pm

2016年のF1は、過去最高となる年間21レースの開催が予定されている。

だが、このレース数をこなすのはF1チームにとっては不可能だとメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が主張した。

「年間19レースでさえ、すでに身体的にも精神的にも限界に近いところにまで行っていた」

全19戦で行われた2014年シーズンと2015年シーズンに2年連続でF1チャンピオンチームとなったメルセデスAMGのヴォルフは『SID通信』にそう語ると、次のように続けた。

「私の意見だが、もはや可能ではないよ。絶対に実現不可能だ」

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1商業権管理会社であるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、そしてF1チームの3者によって結ばれているコンコルド協定では、これまで年間の最多レース数を20戦とすることになっていた。だが、最近の世界モータースポーツ評議会において、これを21戦まで増やすことが決議されている。

2015年シーズンは、新たにメキシコGPが復活したものの、ドイツGPがキャンセルされたことにより、2014年と同じ19戦で争われた。だが、2016年にはホッケンハイムでドイツGPが開催されるとともに、新たにアゼルバイジャンGPが加わることで、一気に2レースが増加することになる。

「これは複雑な問題だよ」とヴォルフは続けた。

「恐らく、チームメンバーたちに回復のための時間を与えるためには、(スタッフの)二層構造方式を導入する必要があるだろう」

「チームのパフォーマンスを最大限に発揮させたいと望んでいるが、彼らが1年に365日も働きどおしであれば、そんなことは実現できないよ」とヴォルフは締めくくっている。

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