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フェラーリ、2016年は開幕戦から勝利を目指す

2015年12月14日(月)20:24 pm

フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、2016年シーズンは開幕戦から勝利を狙っていくと主張している。

2014年シーズンにはコンストラクターズランキング4位で終えていたフェラーリだが、チーム体制を刷新して臨んだ2015年シーズンには大きく躍進。セバスチャン・ベッテルがメルセデスAMG以外では唯一3勝をあげる活躍を見せた。

■メルセデスAMG優位を予想するプロストとリカルド

だが、現役時代に4度F1チャンピオンの座についた元F1ドライバーのアラン・プロストは、『Bild(ビルト)』に対して次のように語った。

「メルセデスAMGが来年も強いだろう」

「フェラーリもまた差を縮めてくるだろうが、私はメルセデスAMGが彼らの前におり、その次にレッドブルが続くだろうと見ている」

レッドブルのダニエル・リカルドも、地元オーストラリアの『Perth Now(パース・ナウ)』に対し、「今年は差をさらに広げられてしまっていた」こともあり、来年もメルセデスAMGに挑戦するのはかなり厳しいだろうと考えている。

「あまりワクワク期待したりしないほうがいいと思う。今年はシーズンを始めるにあたって期待し過ぎていたのは確かだ。だから、次の目標は、あまり大きな期待をせずに、どうなるのか様子を見ることさ」

■メルセデスAMGの強さは前代未聞だとベッテル

フェラーリのセバスチャン・ベッテルも同様の見方をしているようだ。ベッテルは、今のメルセデスAMGの強さは前例がないほどだと思うし、2010年から2013年まで自分が4年連続F1チャンピオンとなった時のレッドブルよりも強いと思うとスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。

「正直に言って、僕たち(レッドブル)にはあれほどの強さはなかった」

「僕が勝った最初の年は、フェルナンド(アロンソ/当時フェラーリ)、マーク(ウェバー/当時レッドブル)、そしてルイス(ハミルトン/当時マクラーレン)とはほんの数ポイント差だった。そして2012年には、最初の7レースはすべて勝者が違っていた」

「あの時は、今とは状況が全然違っていたよ」

「来年はルールもそれほど変わらないし、メルセデスAMGがまたものすごく強いという状況になりそうだね」

■それでも勝利が必要だとフェラーリ

だが、フェラーリの会長職にあるマルキオンネや、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネとしては、当然ながら弱気な公式目標を掲げるわけにはいかない。

アリバベーネは、フェラーリのクリスマスパーティーで次のように語った。

「本当に正直に言うならば、メルセデスAMGとの差を縮めたいと思っているわけではない。彼らの前に出たいんだ。最大の謙虚さを持って言うが、単にメルセデスAMGとの差を縮めるということが我々の目標にはなりえない」

マルキオンネも『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように主張している。

「フェラーリの貸借対照表は申し分ない。今我々に必要なのはサーキットでの成績だ。オーストラリアで行われるシーズン開幕戦(2016年3月20日決勝)で優勝することが重要なんだ」

そう語ったマルキオンネは、次のように付け加えた。

「チームは不満も口にせず、粛々と仕事をこなしてきていることは分かっている。だが、我々が今目指すのは勝利だ」

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