2015年に17歳でF1デビューを果たしたマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)は、シーズン後にはさまざまな賞を獲得するなど、そのデビューシーズンが高く評価されている。そして、早くもトップチームへの移籍のうわさもしきりにささやかれるようになっている。
フェルスタッペンはレッドブルと長期契約を結んでおり、2016年もジュニアチームのトロロッソで走ることは確定している。だが、父親であり自らも元F1ドライバーであったヨス・フェルスタッペンは、2017年に向けて、レッドブル以外のトップチームへの移籍も視野に入れていることを示唆している。
■マックスはいい仕事をしたとライコネン
2016年もフェラーリに残留することが確定している現役最年長ドライバーのキミ・ライコネンは、フェルスタッペンに関してそうしたうわさが流れるのは想定内だと次のように語った。
「そういう話が出なかったら、逆に普通ではないよ」
「彼は若すぎるという意見もたくさんあった。だけど、彼はいい仕事をしてみせたし、若いとはいえ経験だってかなりあると言えるよ。近年では子供のころから始めるからね」と36歳のライコネンは付け加えた。
だが、ライコネンのよき友人としても知られているチームメートのセバスチャン・ベッテルは、9月の末に18歳になったばかりのフェルスタッペンがすでにライコネンの後任候補としてうわさされていることについては慎重なコメントを行っている。
■マックスはまだ若いとベッテル
ベッテルは、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「来年はキミがここ(フェラーリ)にいることは確かだ。その後については分からないけれど、僕としては彼がとどまってくれることを期待しているよ」
フェルスタッペンが、7度F1チャンピオンとなったミハエル・シューマッハの若いころや、最年少で4年連続F1タイトル獲得記録を樹立したベッテルの若いころを思い起こさせると語っているF1関係者や評論家も多い。
この件について質問を受けたベッテルは次のように答えた。
「分からないよ。多くのドライバーたちが(F1に)昇格してくるし、何人かはほかよりも若いドライバーもいる」
「僕が知っていることは、彼(フェルスタッペン)はミハエルや僕がF1を始めたときよりもさらに若いということだけだよ。比較するのは難しいと思うな」
「数字で比較しようとすることはできる。だけど相手だって常に違うわけだからね」
そう語ったベッテルは、次のように付け加えた。
「マックスは多くのレースで活躍を見せたし、お祝いを受けるにふさわしいよ。だけど、彼がまだかなり若いのも確かだし、この先の道のりもまだかなり長いよ」