かつて4度F1チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのアラン・プロストは、現在のF1は若い世代へのアピールが十分ではないと考えている。
「私の19歳になる娘がアブダビで初めてF1レースを見たんだ。彼女が2時間ぶっ続けでレースを見ていられたと思うかい? もちろんそうではないよ。彼女は携帯電話やコンピューターを持っているんだからね」
そう語ったプロストは、2015年のF1シーズンを振り返って次のように続けた。
「ある意味で、F1にとってはいい年ではなかった。レース以外のところでさまざまなことが論じられていたし、ファンや観客にとってレースも理解するのが簡単ではなくなっている。そして、レースではメルセデスAMGが圧倒的に強い」
「だが、ニコとルイスによる素晴らしい戦いもあったし、ホンダと彼らのエンジンによるドラマだってあった。しかし、もっと面白くできるはずだ。私だったら変えたいと思うこともいくつかあるよ」
プロストは、2016年から再びフルワークス体制でF1への挑戦を行うルノー(現ロータス)のチーム運営に加わり、重要な役割を担うことになると考えられている。