ウィリアムズのフェリペ・マッサが、先週末のF1ブラジルGP決勝後に失格処分を受けたことに対してチームが上訴手続きに動いたのは当然だと語った。
ブラジルGP決勝を8位でフィニッシュしたマッサだったが、決勝スタート前にグリッド上で計測されていた右リアタイヤの温度が、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが提示していた上限値を27℃も超過していたとして、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の競技委員会はレース後にマッサに対して失格処分を申し渡していた。
F1チームがレース競技委員会の決定に対して正式に上訴することはまれだ。だが、マッサは今回の件はそうすることが正当だと『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』に次のように主張した。
「ウィリアムズはだまってはいないよ。今回起こったことはものすごく奇妙だったからね」
ウィリアムズのパフォーマンスエンジニアリング責任者であるロブ・スメドレイは、独立した複数のセンサーがマッサのタイヤの温度が限界値として設定されていた110℃より低いことを示していたと主張している。
マッサは次のように続けた。
「もしタイヤの温度を137℃にまで上げたりすれば燃えだしてしまうよ。そんなことをする理由なんて何もないんだ」
「チームは、何が起こったのかということを確認しようとしている。現時点では誰にも理解できていないからね」
失格処分を受けたマッサのポイントははく奪されてしまったものの、ウィリアムズは最終戦1レースを残した段階で、昨年に続いてコンストラクターズランキングで3位を獲得することが確定している。