来週末に開催される今季のF1第18戦ブラジルGPの舞台となるインテルラゴス・サーキットに、すでに各F1チームの機材などが届き始めている。
F1最高責任者であるバーニー・エクレストンも、サンパウロ市長であるフェルナンド・アダージとともに4日(水)にサーキットを訪れ、新設されたチームオフィスビルや、わずかに拡張されたパドックエリアの視察に訪れていた。
「チームが仕事をするには、最悪のサーキットだったよ。だから、チームたちもよろこぶだろう」
地元の『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙にそう語ったエクレストンは、次のように続けた。
「昔はチームたちがまともな仕事ができる場所がなく、私もいらいらさせられていたよ。だが、今年はそれが改善されている」
「驚いたとまで言うつもりはないよ。1年前からこうなると計画されていたものだし、遅れてもいたからね」
インテルラゴス・サーキットの改修はこれで終わったわけではない。来年に向けて、新しいピットやパドック施設の改修も今後行われることになっている。それが完成すれば、チームにはこれまでの3倍のスペースが与えられることになるという。
アダージも次のように語った。
「もともとの計画では、新しいピットは裏ストレートの横に建設されることになっていた。だが、さらによい評価検討が行われ、今の場所で問題ないということになったんだ」
エクレストンは、長い伝統を持つブラジルGPを存続させるために、アダージがこうした対応してくれたことをうれしく思うと次のように続けた。
「我々はすでに40年以上もここ(ブラジル)に来ているし、その間レースが行われなかった年は一度もない。今後もこれが続いてくれることを期待しているよ」
2012年に46歳も年下のブラジル人女性ファビアナ・フロジと結婚したエクレストンだが、2人は現在サンパウロ州にコーヒー農園を所有している。10月28日に85歳となったばかりのエクレストンは「自分が少しブラジル人になったような気分だよ」とほほ笑みながら語った。