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ロズベルグ「すべてに対して怒りを感じていた」

2015年10月27日(火)20:41 pm

メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、F1アメリカGP決勝後の自分の行為について語った。

【結果】F1アメリカGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

先週末にオースティンで行われたアメリカGPではルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝。ロズベルグが2位で終わったことにより、ハミルトンが2年連続で自身3度目となるF1タイトルを獲得した。

■怒りをあらわにしていた決勝後のロズベルグ

だが、ポールポジションからスタートしたものの、スタート直後のターン1でハミルトンにコース外へ押し出される形で順位を落としていたロズベルグは、最終的には自分のミスで勝利を失っていたものの、ハミルトンに対する敵意をあらわに示していた。

ロズベルグはレース後の控室でハミルトンから渡された表彰式用の帽子を投げ返すという行為を見せると、その後に行われた表彰式でも恒例のシャンパンファイトを行わなかった。メディアやインターネットにはその「負けっぷりの悪さ」に対する批判的なコメントも少なくない。

■最悪の気分だった

だが、ロズベルグはドイツの『Bild(ビルト)』紙のコラムに、あのときはこれまでのF1キャリアを通じて一度も感じたことがなかったほど不愉快な気持ちになっていたと次のように書いている。

「これまで、『サバイバー』の中で出演者が牛の睾丸(こうがん)を食べようとしているところを見たことがあるかい? ものすごくむかついたよ!」

ロズベルグの言う『サバイバー(Survivor)』とは、アメリカのテレビ局『CBS』の人気番組だ。16人の挑戦者が厳しい自然の中で野宿をしながらほかのメンバーを蹴落としていき、最後に残った勝者が百万ドルの賞金を獲得するという生き残りゲームだ。

「アメリカでのレースの後、僕はそんな気分だったんだ」とロズベルグ。

■どうしてあそこでミスをしたのか分からない

ゴールまであとわずかとなっていたところで自分でも説明のつかないミスを犯して勝利を逃していたロズベルグは、とても表彰台の上で祝うような気分ではなかったと次のように続けた。

「僕はただ頭にきていたんだ。自分自身に対しても、ルイスに対しても、そのときの状況に対してもね。すべてに対してさ!」

「F1タイトル獲得のチャンスが消えたことを言っているんじゃないよ。なぜなら、今年はルイスがそれにふさわしいのは分かっている。だけど、オースティンのレースでは彼が勝ったわけじゃないんだ。僕が負けたのさ」

「もしあのミスの理由が説明できるならいいんだ。だけど、あのときは何か目に見えない力が僕の成功を阻んでいるように感じたよ。ものすごくやっつけるのが難しい敵がいるようにね。それを運命と呼ぶ人たちもいれば、運が悪かったんだと言う人たちもいるよ」

■ロズベルグが帽子を投げ返した理由は?

だが、ロズベルグが向けた怒りの中心が、アメリカGP決勝開始直後のターン1でハミルトンがみせたアグレッシブな攻撃にあるのは確かだ。その件に関しては、メルセデスAMGのチーム首脳陣もハミルトンがやり過ぎてしまったと認めている。

「僕らのチームには内々に決めたルールがあるんだ」とロズベルグは続けた。

「僕はそのルールを守ってきたよ。ルイスはそうじゃなかった。彼はそれを無視したんだ」

「彼が投げてよこした帽子が僕の腹にのったとき、僕がそれを投げ返したのはそれが理由さ。僕たちはスポーツマンだけど、同時に人間でもあるんだ。僕たちには週末を通じてものすごいプレッシャーがのしかかっているんだからね」

■残り3レースはミニ選手権としてチャレンジ

「あのくやしい日のことに対する気持ちを整理するにはあと2、3日必要だよ。だけど、幸運なことに次のメキシコでのレースがすでに今週の日曜日に迫っている」

そう語ったロズベルグは、次のように付け加えた。

「僕はこれからの3レースをミニ選手権だととらえることにしているんだ。そして、そこでは僕が勝つつもりさ」

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