2016年には、ルイス・ハミルトンが3年連続で通算4回目のF1タイトル獲得を目指すことになる。そして、4度F1チャンピオンに輝いた実績を持つ元F1ドライバーのアラン・プロストは、その達成に向けての最大のライバルとなるのがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だろうと語った。
【結果】F1アメリカGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
アメリカGPでは、優勝したハミルトンに次ぐ2位にニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、そして3位にベッテルが入った。だが、レース後のポイントランキングではまだベッテルがロズベルグの上2番手に位置している。
2016年にハミルトンの最大のライバルとなるのはロズベルグではなく、ベッテルではないかと見ている者も少なくないようだ。
■ベッテル、水晶を持っていない
そのことについてフィンランドのメディアから質問を受けたベッテルは、冗談を交えながら次のように答えた。
「僕は玉をふたつ持っているけれど、どちらも水晶じゃないんだよね」
あえて補足をするならば、未来を占える水晶玉を持っていないため、先のことは分からないという意味だ。
■プロストは来季を占う
プロストも、ハミルトンにとって来季もっとも手ごわい相手となるのは、チームメートのロズベルグではなくベッテルのほうになりそうだと考えている。
「ニコ・ロズベルグにとっては、今回のレースから立ち直るのはかなり難しいだろう」
ロズベルグが、ハミルトンをしたがえて先頭を走りながら、自らのミスによって勝利を逃してしまったことに言及したプロストは、次のように続けた。
「今回は彼(ロズベルグ)にとって勝たなくてはならないレースだった」
「メルセデスAMGは相変わらず強い。だが、シーズン終盤に向けてライバルたちが差を縮めてきていることは明らかだ。大きな驚きは、フェラーリがかなりの強さを見せてきていることだ」
そう語ったプロストは、次のように締めくくっている。
「彼らはいい方向へ向かっているよ。来年、彼らがタイトル争いができるかどうか、まだ誰にも分からないがね」