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アロンソ「ライコネンのフェラーリ残留は当然」

2015年08月22日(土)10:29 am

F1第11戦ベルギーGPに先がけてキミ・ライコネン来季残留を発表したフェラーリ。彼の元同僚フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、この知らせに驚かなかったという。

ことしマクラーレン・ホンダに移るまではフェラーリに在籍したアロンソだが、速さと結果でライコネンを上回っていたのは大抵、彼だった。だが、アロンソが抜けた穴を埋める形でレッドブルからやってきたセバスチャン・ベッテルは、来季の相棒としてライコネンを選んだ。

フェラーリで自分の意見は決して「神の声」ではないと前置きしたベッテルは、スパ・フランコルシャンで次のように話す。「もちろん意見は求められた。引き続きキミ(ライコネン)と働きたいとハッキリ伝えたよ」

「結果だけを取れば、キミがチームにもたらしているものを見誤る。それはフェアではない。キミの今季は僕のより荒れているからだ」

「だがパフォーマンスにおいて僕らは、常に近い」とベッテル。

フェラーリ脱退以来、元チームに対して厳しい見方をするアロンソは、彼らの選択に驚きはしなかったと話す。もっと若手のダニエル・リカルド(レッドブル)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、さらにはロマン・グロージャン(ロータス)の名が取りざたされようともだ。

「(ライコネンの)キープは当然だ。少しばかり保守的であってもね」とアロンソ。

「だがフェラーリは今年よくなった。すでに2勝しているし、チームの雰囲気もいい。そんな状況で何かを変えるのは間違いだ」

チーム内のムードについてベッテルは、こう語る。「キミや僕のエゴはフェラーリに通用しないよ」

イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙によるとライコネンは今季1,100万ユーロ(約15奥3,000万円)を受け取っているが、来季は減給に応じたとのことだ。

「(ライコネンは)とても理論的なソリューションだ」とするのは、イタリア『Sky(スカイ)』のカルロ・バンツィーニだ。

「フェラーリの関心は、すべてマシンの競争力に向けられている。キミ(ライコネン)なら運転を任せられる。もし来季マシンがより優れていたら、ライコネンの競争力は間違いなく上がるだろう」

これに対してイタリア『Autosprint(オートスプリント)』誌のロベルト・キンケロは、ライコネン残留に少し驚いたと次のように述べている。

「ライコネン残留の決め手となったのは、バルテリ・ボッタスのウィリアムズ脱退に伴う違約金の額だ」とキンケロは、フィンランド『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙にいう。

「だがそれと同時に、今フェラーリではライコネンの士気を高めようとの空気が支配的だ。それにセバスチャン・ベッテルはキミにとって強力な支持者のひとりだ」

「マウリツィオ(アリバベーネ)もいうように、フェラーリの選択が正しいかどうかはキミにかかっている」

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