同じクルマならハミルトンとも互角に戦えるとフェルスタッペン
今季17歳という若さでトロロッソからF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペン。その年齢や経験値から見て、本当にF1で通用するのかという疑問を抱いていた者も少なくない。
だが、ふたを開けてみれば、随所に非凡なところを見せ、F1ドライバーとしての評価も確立しつつある。
フェルスタッペンは現在、レッドブルのドライバー育成責任者ヘルムート・マルコが主管するドライバー育成プログラムの一員だ。
マルコは単刀直入な物言いをすることや、ときとして冷酷とも言える判断をドライバーに対して下すことでも知られている。だが、フェルスタッペンはその大きなプレッシャーの中でも確実に成果を上げてきている。
とは言え、モナコでロマン・グロージャン（ロータス）を追い抜こうとして大事故を起こすなど、まだF1を走らせるにはふさわしくないという批判があるのも事実だ。
■自分を信じるだけ
自分にかかるプレッシャーや批判についてどう思うかと質問されたフェルスタッペンは、次のように答えた。
「正直に言って、そういうものは感じないんだ。全然感じたことはないよ。僕は常にベストを尽くすことだけに集中しているからね」
「ほかのドライバーたちやメディアもそうだし、誰だって僕について自分の言いたいことを言うことができる。もちろん、チームからは大きなサポートを受けているし、それがすごく大切なことなんだ」
「でも、結局のところ、ほかの人たちが言っていることなどは気にせず、自分を信じるしかないからね」
■同じクルマならハミルトンにも負けない
フェルスタッペンは、仮に自分がメルセデスAMGのF1カーに乗っていたとすれば、ニコ・ロズベルグやルイス・ハミルトンとさえ対等に戦うことができるという自信があると主張している。
「間違いないよ。100％確かさ。もしそういうチャンスが得られれば、あのクルマをうまく操ることに苦労するなどとは思わないね」
今年トロロッソからデビューを飾ったばかりだが、フェルスタッペンにはすでにフェラーリへの移籍のうわさすらささやかれている。そしてフェルスタッペン自身もそういう可能性を否定しようとはしなかった。
2016年もトロロッソで続けることになるのかと尋ねられたフェルスタッペンは、次のように答えた。
「分からないな。もしほかのチャンスが出てくれば、もちろんそれは検討するよ」
「現時点では、僕は今自分がいるところに満足している。でも、来年はどうなるかは分からない。僕はレッドブルとの契約を結んでいるけれど、これからどういうことが起きるかなんて予想することは難しいよ」とフェルスタッペンは付け加えた。
