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フェルスタッペン「モナコのクラッシュでさらによくF1が理解できた」

2015年07月16日(木)16:47 pm

マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)が、F1モナコGP(第6戦)で起こした大クラッシュによって、さらにF1に対する自信を深めることにつながったと語った。

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フェルスタッペンは、モナコGP決勝において、モンテカルロ市街地コースのメインストレート上で先行するロマン・グロージャン(ロータス)に追突。そのまま時速200km以上のスピードでサン・デボーテと呼ばれる第1コーナーのバリアに突っ込んでしまっていた。

「あまり考える時間はなかったよ」と笑いながらブラジルの『Globo(グローボ)』にその瞬間のことを語ったフェルスタッペンは、「唯一考えたのは大きな衝撃に身構えなきゃってことだった」と付け加えた。

■あのクラッシュでさらに自信を得た

その事故に関しては、17歳のフェルスタッペンの経験不足によるものだとの批判的コメントも多かった。

だが、フェルスタッペンは、そのクラッシュによって新たな自信のようなものを得ることができたと主張している。

「あの事故のおかげで、クルマやF1についてさらに理解することができたんだ。例えば、クルマは本当に安全だから、本当に全力で攻めていけるってことがね」

「モナコの後で、僕はさらにパフォーマンスを高めることができた。それは僕が限界に関する自分の概念を変えたからなんだ」

■ほかの若いドライバーには経験が必要

フェルスタッペンが17歳という前代未聞の年齢でF1にデビューすることを受け、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では、F1出走に必要なスーパーライセンスの発給基準を引き上げるために新たなルールを制定していた。

さらに、今年下位カテゴリーのF3で危険な行為により大きなクラッシュが発生したことを受け、FIAではF3への出走資格に関しても、これまでよりも厳しく査定するという動きに出ている。

F3に出走するドライバーは、その下位に位置するクラスでもっと経験を積むべきだと思うかと質問されたフェルスタッペンは、「うん、そう思うよ。ああいう危険な事故が起こったし、それはF3にとって本当に好ましいことではない。だから僕はそれが重要だと思うよ」と答えている。

だが、2013年までカートで戦っていたフェルスタッペンは、2014年にわずか1シーズンだけフォーミュラカーでのレースを経験し、そのまま世界最高峰のモータースポーツであるF1へと駆け上がっていた。そのフェルスタッペンの口からそうしたコメントが出るのは矛盾しているようにも聞こえる。

■自分の経験はレベルが違う

だが、フェルスタッペンは、自分はほかの人とは育った環境が違っており、単純に一般論で考えてもらっては困ると次のように続けた。

「僕がやってきたことをやりたいと思っている少年たちも大勢いると思う。でも、それはかなり難しいことなんだ。それは僕の正直な気持ちさ」

「僕には、まだ小さいころから元F1ドライバーだった父から多くのことを学ぶチャンスがあった。それは、ほかの少年たちには通うことができない学校なんだ」

そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。

「僕が17歳で得た経験は、同年代のほかの子たちよりもかなり高いレベルなんだよ」

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