今週、ロシアの裁判所が、政府の出資によって運営されていたレースプロモーターのフォーミュラ・ソチに対し破産宣告を下したことが報じられた。
これにより、今年のF1ロシアGP(第15戦/10月11日決勝)にも何らかの影響が及ぶのではないかとの懸念を生んでいる。
だが、SJSCセンター・オメガはこの報道に対し、実際のところ2013年以降プロモート活動を行ってきているのは自分たちであり、2020年まで契約が結ばれているF1レース開催には何の問題もないと主張した。
フォーミュラ・ソチが会社整理手続きに入ったことが事実であることは確認されている。だが、オメガは単にソチ・オートドロームの建設に携わっただけではなく「レース開催契約」も有していると主張し、次のように付け加えている。
「オメガには必要とされる人材や資金もある」
「(2015年の)ロシアGP開催に向けた準備は順調に進められている」
F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトは、『Forbes(フォーブス)』に対し、F1最高責任者のバーニー・エクレストンが直接ウラジーミル・プーチン大統領と交渉を行ったことにより、ロシアはF1開催権料として1年につき4,400万ドル(約54億7,000万円)を支払うことになると見積もられていると書いている。