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2020年まではタイヤ戦争は起こらず

2015年06月03日(水)19:51 pm

少なくとも、来年から4年間についてはF1にかつてのような「タイヤ戦争」が復活することはなさそうだ。

現在、単独F1タイヤサプライヤーとなっているピレリの契約は2016年までとなっている。2017年以降は新たな契約が締結されることになるが、それに向けてすでに手続きが開始されている入札には、ピレリだけではなく、F1復帰を目指しているミシュランが参加する可能性も示唆されている。

ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーがブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に明かしたところによれば、その入札手続きに関する書類には、F1では少なくとも「2019年シーズンまではタイヤサプライヤーとして1社のみを指名する」と記載されているという。

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)も含め、F1関係者の中には、かつてのように複数のタイヤメーカーが参入して「タイヤ戦争」が起こることで、かつてのようなスリリングなレース展開が期待できると考えている者たちもいる。だが、そうした「タイヤ戦争」が始まるとしても、少なくとも2020年まで待つしかないことになる。

一方で、「タイヤ戦争」を歓迎していないチームも少なくないようだ。

トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、かつての「タイヤ戦争」時代は、「2チームがいいタイヤを得ることでき、そのほかのチームはどうしようもないタイヤを手にして終わる」のが常だったと語り、次のように続けた。

「ミシュランがいたころには、(お気に入りのチームは)ルノーF1だった。だからアロンソにはいい記憶が残っているんだよ」

ヘンベリーも、トストと同じように考えている者も多いと次のように付け加えた。

「F1チームたちは現在の状況(単独サプライヤー)が継続することを望んでいると思うよ。我々としては、それに付け加えて言うことはないがね」

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