ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

まだどうなるか分からない「F1新ルール」

2015年05月19日(火)11:20 am

先週14日(木)に行われたF1意思決定機関ストラテジー・グループの会議で決定された事項が、実際に今後のF1の方向性を変えることになるのかどうかは、まだ時がたたなければ分からないようだ。

近年、F1人気が一気に下降線をたどっていると言われている。そうした中、観客やテレビ視聴者、そして新たなスポンサーを増加させていくには、F1をより魅力のあるものへと変えるために、ルールに修正を加えるべきだとの声が大きくなっていた。

こうした事態を受け、F1トップチーム、そしてF1最高責任者のバーニー・エクレストン、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって形成されるストラテジー・グループの会議がイギリスで行われ、2017年以降のルール改正などについての協議が行われた。

会議では、来年から各チームが4種類あるドライタイヤのうち、好きな2種類を自分たちの判断でレースごとに使用することができるルールに変更されることが決定したと発表されている。だが、公式タイヤサプライヤーであるピレリは、その手法は安全性などについて問題があるとの懸念を表明している。

さらに、2017年にはF1カーをよりスピードアップするということについても合意が得られたと伝えられている。空力や、エンジン回転数上限アップ、幅広タイヤの導入や、F1カー最低重量の引き下げといった手法により、これまでよりも1周あたり6秒ほどのタイムアップを図るとともに、見どころを増やすために、レース中の給油も復活させることになるという。

今回の会議について、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』に次のように語った。

「いい会議だったよ」

「我々は世界最速のクルマを製造したいと思っているが、これからそうすることになる。歴史上最速のクルマを造ろうという案件に対して(会議参加者)全員が手を上げたときは最高だったよ」

だが、今回の会議で決定された事項を本当に実現するには、7月中旬にメキシコで開催される予定となっている世界モータースポーツ評議会での承認が必要となる。

ヴォルフも、レース中給油の再導入などに関しては、まだ調査検討の段階だと認めている。

「給油が禁止されたのは、コストの問題と、ピットストップ時間が長くかかり過ぎるという理由のためだった」

『BBC』にそう述べたヴォルフは、次のように続けた。

「だが、我々はそれを再導入したいと考えているし、タイヤと燃料給油を、今のタイヤ交換のみと同じ時間でやることができないかどうかを検討したいと思っている」

そう語ったヴォルフだが、次のように付け加えた。

「もし、それにあまりにもコストがかかり過ぎるということになれば、導入は見送りとなるだろう」

ストラテジー・グループに名を連ねるトップチームたちがまだ協議段階にあるということは、そうした変更が本当に日の目を見ることになるかどうか疑わしいと考えている者もいる。

かつてマクラーレン・ホンダでアイルトン・セナのチームメートを務めていたことでも知られる元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、ドイツの『motorsport-magazin.com』に次のように語っている。

「基本的には、まだ何も決まっていないということだ。だが、それは驚くようなことではない」

「すべては、今のままで落ち着くんじゃないかな」

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