NEXT...F1開催スケジュール

女性F1ドライバー、岐路に立つ

2015年05月09日(土)19:46 pm

ウィリアムズのテストドライバー、スージー・ヴォルフは、第9戦イギリスGP(7/3-5)後にチームとの関係を見直す考えだ。

彼女は8日(金)の第5戦スペインGPフリー走行1回目に出走し、14番手タイムを計測。シルバーストンでも同じく金曜日に走る予定だ。

ではヴォルフにとって、何が問題なのか。それは彼女の身分と肩書である。3月の開幕戦オーストラリアGP、腰痛を患ったバルテリ・ボッタスが決勝ギリギリのタイミングで欠場したのをご記憶だろうか。その際にチームはヴォルフを差し置いてエイドリアン・スーティル(元ザウバー)を控えドライバーに指名。ヴォルフは失望を味わったのだ。

「起きたことに、うらみも何もないわ」とヴォルフ。「たしかにガッカリはしたけれど、F1は厳しい環境だもの。常に厳しい競争にさらされるのは覚悟していたし、それは今も同じよ」

だが彼女は、現時点でもっともF1のレースシートに近い女性ドライバーであると再三再四、証明している。なのにスーティルの一件で、ヴォルフは、スターティンググリッドが「はるか彼方」の存在であると実感したという。

メルセデスAMG会長トト・ヴォルフを夫に持つ彼女は、7月のイギリスGPで今季2回目のフリー走行に参加してから「身の振り方を考える」としている。

「いつまでもクヨクヨ考えるタイプの人間じゃないから」とヴォルフ。「徹底した現実主義者なのよ」

「もし自分がF1のレベルで戦えるドライバーじゃないと悟ったら、さっさと身を引くわ」と話すヴォルフ。「私は、女性でもF1を戦えると100パーセント信じます」

「とはいえ、もし自分が伸び悩んだり成長が見込めないなら、すぐにヘルメットを脱ぐわ。それは、いつも私自身がいってきたことだから」

「チャンスがないと分かっていたら、歯を食いしばってがんばったりしないわよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック