フェルナンド・アロンソは、フェラーリを去りマクラーレンに加わった決断は正しかったと話している。
F1スペインGP(10日決勝)を前に、昨年フェラーリ会長を辞任したルカ・ディ・モンテゼモーロが、アロンソを放出してセバスチャン・ベッテルを獲得するに至る経緯について語った。この中でモンテゼモーロは、昨年アロンソが「暗く気難しくなっていた」と話している。
これに対してアロンソは、残留のオファーを断ったのは自分だと7日(木)に次のように話した。スペインの『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』が伝えている。
「普通の反応だと思う。相手がうれしそうに満足しているのを目にすればね。僕が昨年取った決断を受け入れるのは、難しいことなのかもしれない。特に僕は2019年までフェラーリに残るオファーを受けていたんだから」
「ノーと言われるのは辛いに違いない」
■タイトル獲得に4年かかると分かっていても契約する
今年に入ってフェラーリは好調に転じており、アロンソがマクラーレンに移籍したのは間違いだったという意見は多い。
また、マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエは、タイトル獲得に足る速さを獲得するまでに4年かかる可能性もあると話している。
これにもアロンソは反論した。「もし今、4年後に勝てるという契約があったら、サインするよ。でも、そんな保証はない」
また、成功を待つ「辛抱強さ」はあるとアロンソはF1公式サイトに語っている。
「僕は明確な予想を描いたことは一度もない」とアロンソ。
「確かに、困難は予想以上に大きかった。チームの全員が考えていたよりもね」
「でも同時に、回復も予想以上に良かったんだ」
スペインGPから始まるヨーロッパを舞台にしたレースでは、各チームが巨大なモーターホームを持ち込むが、ホンダも独自のモーターホームを持ち込んだ。
これについて聞かれたバトンは、「彼らは単なるエンジンサプライヤーじゃない。パートナーだ」とチームとの密接な関係を強調している。
■事故現場への不安はない
アロンソは、シーズン前のテスト中、スペインGPの舞台となるカタルーニャ・サーキットでクラッシュし、以後1か月ほど休養を余儀なくされた。
事故が起きたコーナーにはカメラがなかったため映像は残っていない。これを受けてFIAは問題のコーナーに新たにカメラを設置している。
アロンソは不安はないと話す。
「自信に満ちあふれて戻ってきたよ。母国の観客の前で良い結果を出そうとやる気満々だ」