F1にタイヤを独占供給するイタリア・ピレリ社は2015年の残りレースを「軟らかめ」のコンパウンドで行くことに決めたが、これにフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が反発している。
同社責任者のポール・ヘンベリーは今週、レース中のタイヤストップを3回にしてバトルをよりエキサイティングに見せる方針を表明した。具体的には、4種類のドライタイヤから、より軟らかいコンパウンドを今後の各レースに持ち込むというものだ。
「それは単に彼らの決定だろう」とバルセロナで語ったアロンソ。F1で指折りの実力者だけに、重い発言だ。
「選手権の途中でタイヤ方針を変えるなんて気に入らないね。最初に決めた考えや概念を貫くべきだ」
タイヤが軟らかくなれば、ペース不足に苦しむマクラーレンが助かるのはアロンソも分かっている。それでも、シーズン途中でアイデアの根本を変えるのが彼には納得できないのだ。
「彼ら(ピレリ)には、元々のプランに沿ってやってほしい。このままでは、彼らが選手権の結果を変えかねない」