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「ルノーが苦戦するのも当然だ」とゲルハルト・ベルガー

2015年05月07日(木)10:48 am

レッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、もしセバスチャン・ベッテルが今季もレッドブルにとどまっていたとしても、現在の苦境から抜け出すことはできなかっただろうと語った。

「おそらく、クルマの開発に関してはね」とドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に語ったマルコは、次のように続けた。

「例えば、今では再び彼(ベッテル)が好んでいたブレーキメーカーに戻している」

「だが、エンジンの問題に関しては、たとえ彼であってもどうすることもできないだろう。クルマはいいものになっているという確信はあるよ」

今週末のF1スペインGP(10日決勝)から新たにショートノーズを施した今季型車RB11を投入すると言われているレッドブルだが、やはり現在の不振の根本的原因はエンジンサプライヤーのルノーが供給するワークスエンジンにあるという見方に変化はないようだ。

マルコと同じオーストリア出身の元F1ドライバーであり、かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたことでも知られるゲルハルト・ベルガーもルノーに対して批判的だ。

現時点ではメルセデスやフェラーリのパワーユニットに太刀打ちすることができないルノーに関して質問されたベルガーは、「私はまったく驚いてなどいないよ」と答え、次のように続けた。

「彼らのファクトリーはすでに時代遅れだ。それに、メルセデスは彼らの3倍ものエンジニアを抱えているし、予算だって少なく見積もっても3倍は余計に使っているよ」

現在、レッドブルは歯がゆい状況に置かれている。エンジンに関しては、ライバルであるメルセデスやフェラーリのものに替えることなどできるわけはなく、ルノーに頼るしかない状態だからだ。

そして、そのルノーはF1からの完全撤退さえほのめかしている。

「そうなれば、我々も一緒にF1から出ていくしかないし、ルノーに対して訴えを起こすことになるだろうね」とマルコ。

一方、昨シーズン限りでレッドブルを離脱し、今やフェラーリの赤いレーシングスーツを身にまとったベッテルは今季のF1チャンピオン候補のひとりにあげられている。

「セバスチャンは、我々の現在の状態をあざ笑ったりなどはしていないよ」

そう述べたマルコは、次のように付け加えた。

「彼は自分が今フェラーリでうまくやれていることをよろこんでいるだけさ」

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