フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネが、うわさされているバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)が2017年にチームに加入する可能性を示唆したと報じられている。
最近、イタリアを中心に、フィンランド人ドライバーであるボッタスがすでに来季フェラーリに移籍するという「仮契約」を結んでいるのではないかとのうわさがささやかれていた。
フィンランドでF1解説者を務めるオスカリ・サーリは、そうしたうわさの信ぴょう性に疑問を呈しながらも、実際に移籍があるとすれば、それは2017年になるだろうという考えを示している。
事実、3日(日)にドイツの『Bild(ビルト)』からインタビューを受けたアリバベーネは、来年はセバスチャン・ベッテルとともに、その友人でもあるキミ・ライコネンが残留する可能性が高いことを示唆し、次のように語った。
「もし彼(ライコネン)が今のような状態を維持できれば、我々としてももう1年契約を延長することになるだろう」
「だが、パフォーマンスだけで判断するわけではない。私は彼(ライコネン)とセブ(ベッテルの愛称)が一緒にうまくやれていることも気に入っているんだ。彼らは時々一緒に旅行をすることだってある。こうしたことも判断を下す上で大きく影響してくるよ」
そうしたコメントを聞けば、どうやら2016年シーズンに向けてのアリバベーネの気持ちはすでに固まっていると見て間違いないだろう。
ちまたではメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍するのではないかとのうわさもささやかれているが、その可能性もないということだ。
アリバベーネは次のように続けた。
「すでにベッテルのような大物がいるのに、どうしてルイス・ハミルトンも必要だって言うんだい?」
「セバスチャンと組ませるとしたら、ほかの若くて才能のあるドライバーのほうがいいね」
若くて才能のあるドライバーの中でも、次期フェラーリドライバーの筆頭候補となるのが25歳のボッタスであることは間違いないだろう。こうしたアリバベーネのコメントを受けて、ボッタスがフェラーリと結んだ仮契約は2016年に向けたものではなく、2017年以降のものではないかとのうわさが新たにささやかれ始めている。
アリバベーネは次のように付け加えた。
「シーズン前に約束したことだが、私は決して(メディアに対して)ウソはつかないよ。だが、この質問に関して詳細な回答を行うには、あまりにも時期尚早だ」