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ザウバーにとってはF1スペインGPが正念場だとナッセ

2015年05月02日(土)11:56 am

ザウバーのフェリペ・ナッセが、来週末にバルセロナで開催されるF1第5戦スペインGP(5月10日決勝)が、自分たちにとっての「岐路」となるかもしれないと語った。

ここ数年厳しい財政状況に置かれているザウバーだが、2014年は1ポイントも獲得できずに終わっていた。さらに、今季の開幕戦が行われたメルボルンでは、昨年控えドライバーを務めていたギド・ヴァン・デル・ガルデから訴訟を起こされ、敗訴してしまっている。

だが、そうした状況にもかかわらず、今季ここまでのザウバーの好調ぶりに驚かされた者も少なくない。昨年ノーポイントに終わったチームが、ここまでの4レースですでに19ポイントを獲得し、チーム別ランキングも5番手に位置する活躍を見せているのだ。

そして、そのうちの14ポイントを稼ぎ出したのが、22歳のブラジル人ルーキードライバーのフェリペ・ナッセだ。

だが、ヨーロッパでのレースシーズン開幕を前に、いったん故郷のブラジリアに戻ったナッセは、ザウバーがこれからもこういう調子を維持し続けるのは難しいだろうと考えていることを明らかにしている。

「バルセロナは、僕たちにとっての大きな岐路になりそうだよ」

『Globo(グローボ)』にそう語ったナッセは、次のように続けた。

「多くのチームが自分たちのクルマを改良してくる」

「今後僕たちがこれまでのレースのようにポイントを狙える位置にい続けることができるかどうかは分からない」

「僕たちにとっては、自分たちがどういう位置にあるのかということを知るための大きな試練になるだろうね。だけど、現実的には、年間を通じて僕たちにとってはだんだん厳しくなっていくだろうということは分かっていた」

今季ここまでのザウバーの躍進は、搭載するフェラーリのパワーユニットが大きく改善されたことが大きいと考えられている。ナッセも、バルセロナではフェラーリがさらに改良されたパワーユニットを投入してくるだろうと認めるとともに、次のように続けた。

「そして、ザウバーも改良パーツをつぎ込むよ。それは主に空力に関するものになるだろう」

「中国では新しいフロントウイングを使っていた。だけど残念ながらそれは期待したほどの効果は生まなかったんだ。だからバルセロナに向けて作り直されているし、それが成果を生んでくれることを期待しているよ」とナッセは付け加えた。

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