F1にタイヤを独占供給するイタリアのピレリは22日(水)、2015年ヨーロッパ・ラウンド前半戦4レースのドライタイヤ割り当てを発表した。
第5戦スペインGP(5/8-10)に向けては、タイヤにかかる負荷と高温を予想して、ハード(オレンジ帯)とミディアム(白帯)のもっとも固い組み合わせを選択した。
続く2戦は、いずれもコースが特徴的なモナコとカナダ。市街地サーキットの第6戦モナコGP(5/21-24)、モントリオール市内を流れるサン・ローラン川の中洲が舞台の第7戦カナダGP(6/5-7)には、もっとも軟らかいソフト(黄帯)とスーパーソフト(赤帯)を用いる。
モナコはF1カレンダー中、もっとも平均速度が遅いサーキットだ。非常にツイスティで舗装はスムース。タイヤから発生するメカニカルグリップがとても重要になる。今年あらたに設計しなおしたスーパーソフトのデビューにふさわしいレースだ。
カナダもメカニカルグリップ頼りのサーキットである。ときに肌寒いぐらいのコンディションになることから、ここでもソフトとスーパーソフトが威力を発揮しそうだ。
第8戦オーストリアGP(6/19-21)はレッドブル・リンクで行われる。非常に鋭角的なカーブをいくつももつ中低速コースで、標高が高いことから不順な天候でも知られる。以上のような特性から、この一戦もまたソフトとスーパーソフトの組み合わせがもっとも適すると考えられる。
<F1ドライタイヤの組み合わせ>
第5戦スペインGP(5/8-10) ハード / ミディアム
第6戦モナコGP(5/21-24) ソフト / スーパーソフト
第7戦カナダGP(6/5-7) ソフト / スーパーソフト
第8戦 オーストリアGP(6/19-21) ソフト / スーパーソフト