ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)は次のスペインGP(5月10日決勝)までの間にポルシェのWEC(世界耐久選手権)プロジェクトに参加する。
27歳のヒュルケンベルグは、今年F1と平行して、ポルシェからル・マン24時間耐久レース(6月13~14日決勝)に出場する。
それに先だって、今週はル・マンのルーキーに義務付けられているシミュレーションテストに参加。5月2日にはWEC第2戦スパ・フランコルシャンに出場することになっている。
評価の高いヒュルケンベルグだが、ここまでのF1キャリアは順風満帆ではない。
「もしかしたら、これ(ポルシェ)が将来の新しい家になるかもしれない」とヒュルケンベルグは『Sky(スカイ)』に語っている。
フォース・インディアは冬季テストから新型車の投入が遅れ、改良されたBスペックの導入もオーストリアGP(6月21日決勝)まで延期されている。
「今は楽な状況じゃない」とヒュルケンベルグも認める。
「今後2か月、オーストリアまでは、あまり多くを期待することはできないと思う」
「少なくとも仕事の励みにできるものはある。でも実際のところ、今の僕たちはとにかく遅すぎて、できることはあまりないんだ」
だが、ヒュルケンベルグはF1でのキャリアを簡単にあきらめることはないと話す。
「なんとか自分のキャリアを前進させようと今も努力しているよ」とヒュルケンベルグ。
「優勝し、チャンピオンになるという目標は変わっていない」
そのためには、フォース・インディアからトップチームに移籍する必要がある。すでに何らかの接触はあるのだろうか?
「いや。今のところはまったく静かだよ。まだ4月だからね」とヒュルケンベルグは話している。