F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、ドイツの自動車会社であるメルセデス・ベンツがF1を「殺そうとしている」と語ったと報じられたが、これに対してメルセデスAMGが反撃に出た。
エクレストンは、F1人気復活を目指して、何かと批判を受けることも多い現在のF1エンジンルールを変えたいという意思を示している。だが、現在最強を誇るメルセデスAMGがそれを妨げようとしていると発言していたものだ。
だが、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、エクレストンの見方には問題があると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように主張した。
「我々は、シーズン中に開発することができるトークン(一定の開発を行うときに使用する引換券のようなもの)のルールに合意したではないか」
「ホンダにさえ、ほかの3メーカーが残したトークンの平均枚数をもって開発継続を認めようという案にも合意した」
「それに、今季は4基までとされていたエンジン基数制限を5基に拡大しようという提案に対しても我々は反対しようとはしていない」
「以上の3点については、いずれも我々にとってはメリットのないものだ」
現役時代には3度F1チャンピオンとなった経歴を持つ伝説的元F1ドライバーであるラウダは、次のように締めくくった。
「だから、バーニーが、我々がすべてのことに対して妨害しているなどと言うのは間違っていると思うよ」