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ヒュルケンベルグ、F1キャリア最大の危機

2015年04月17日(金)6:45 am

フォース・インディアで足踏み状態のニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)。本人によると、あと数週間は我慢が続く。

「かなり厳しい状況だ」と語るヒュルケンベルグ。Bタイプのマシンが投入されるのは第8戦オーストリアGP(6/19-21)と伝えられる。

「マシンがよくなるまで待たねばならない。今は試練のときだ」「僕のキャリアで今までこんな危機に直面したことはない」

チームメートのセルジオ・ペレスは今季が「痛み」を伴うシーズンになるとすでに予想していた。順調だった2014年とは大違いだ。

いったい何が変わったのだろう。ヒュルケンベルグは次のように説明する。「冬に作業がストップしたのだ。他チームのようにマシンを開発できなくなった」

昨シーズン後に財政危機やサプライヤーとの問題が表面化、今季型VJM08の完成は大幅に遅れた。

そのうえ現在、同マシンの改良にも遅れが生じている。それが6月下旬に登場するというBタイプだ。

その一週間前、ヒュルケンベルグはポルシェ・ワークスからルマン24時間デビューを果たす。

一方ペレスは最近、フォース・インディアを取り巻く状況から、モチベーションを保つのが難しいと打ち明けている。

ヒュルケンベルグはいう。「僕らは皆レーサーだ。勝利を目指して戦いたいが、それが無理ならせめてポイント争いだけでも。ところが今はそれさえ困難なのだ」

「とはいえF1ドライバーは世界最高の職業だ。好まざる事態だが、あがいてもしょうがない」

「こんな目に遭うドライバーはいくらだっている。シーズンは9ヶ月の長丁場だ。たった3戦しただけで白旗を掲げたら、プロとして情けない」

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