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ハッキネン「どうしたキミ!?」

2015年03月25日(水)6:05 am

2015年F1開幕戦オーストラリアGPで精彩を欠いたフェラーリ復帰2年目のキミ・ライコネンに、母国フィンランドの先輩ミカ・ハッキネンが失望している。

2001年末でF1を引退したハッキネン(当時マクラーレン)。そもそもロン・デニスにライコネンと契約するよう勧めたのは彼だ。「勝ちたければ、ライコネンをゲットすることだね」

果たして翌年ザウバーからマクラーレンに移籍したライコネンは、優勝9回を含む表彰台の常連に成長。2007年にはフェラーリに引き抜かれ、6勝して念願のF1世界タイトルを獲得した。ところが2009年、彼はマラネロから弾き出されてしまう。一時はWRC(世界ラリー選手権)や米ストックカーのNASCARに活躍の場を求めたが、2012年、ロータスから見ごとにカムバック。昨年再びフェラーリのシートを得た。

その2014年は、思わぬ大不振に見舞われる。とりわけ僚友フェルナンド・アロンソ(現マクラーレン・ホンダ)との差は歴然だった。そして2015年、ライコネンは個人的に親しいセバスチャン・ベッテルをチームに迎えたが、第1戦メルボルンでは常に若干のタイム差を空けられていた。

オーストラリアGPを振り返って、「キミはもっとやれると思った」と個人スポンサーのエルメスに語ったハッキネン。

「(セバスチャン)ベッテルを上回ると予想していた。彼(ライコネン)の方がフェラーリ歴は長いからだ。ところが早くも開幕戦、ベッテルから置き去りにされてしまった」

興味深いことにハッキネンは現在、あるフィンランド人ドライバーのマネージメントに関わっている。躍進めざましいバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だ。2015年末にライコネンとフェラーリの契約が切れたら、ボッタスはその後釜と目される。

さらに、マクラーレンで長年ハッキネンとコンビを組んだデビッド・クルサードも、ライコネンはメルボルンでベッテルに後れを取ったと感じている。

「以前のセバスチャンが戻った」とドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に語ったクルサード。「彼(ベッテル)はフェラーリに勝者のメンタリティを取り戻したんだ」

「トロロッソとレッドブルを相次いで勝てるチームにした彼は、今やフェラーリでも同じチャンスを得た」

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